2005年08月07日

そして帰国へ・・・ 8月6日

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7月31日にニューヨークに乗り込み、目的である
「文字通訳
について、世界に配信できたという最大の成果を得て、本日(8月6日日本時間7日)帰国の路につきます。

高岡理事長、瀬谷国際部長は国連内の活動だけでなく、ホテルでも睡眠を削ってまで、国内への情報配信、国連行動の検討等をされていました。

我々の国連行動の日程はひとまずは終わりましたが、運動そのものが終わったわけではありません。
引き続き、取り組んでいかねばなりません。

今回、国内の人々に国連行動を身近に感じてもらいたいと少しでも早く、情報を配信しましたが、いかがでしたでしょうか。
ブログ更新にあたり、ご協力いただいた全難聴事務所の谷さんに御礼申し上げます。
また、全難聴事務職員、国際部の方々も毎日後方支援いただき感謝いたします。
ニューヨークにきた我々は、現地で動いたにすぎません。
国内で支援してくださった方々を忘れることはできません。

関わってくださった方々にあらためて厚く御礼を申し上げこの投稿で最後とさせていただきます。

(清成)
ニックネーム 事務局2 at 08:06| 第7回特別委員会

2005年08月06日

いろいろとありがとうございました。

国連のアドホック委員会での全難聴の活動は、JDFの皆さんに大変お褒めを頂きました。難聴者の国際的活動が弱い中、全難聴が世界の難聴者のために貢献したことは大変素晴らしいとか、全難聴の行動力はすごいとか、皆さんに言って頂いています。

これは、渡米した3人は無我夢中で活動していただけですが、渡米するまでの国際部や事務所の皆さんのバックアップがあったから、これだけの成果が得られたのだと思います。

また、清成さんが重い荷物を持ったり、記録をしたり、広い会場を走り回ってコピーや会議の場所の確認などしてもらった他、私たちにいろいろ気を使ってくれたのも何度大きな励みになったことか。ありがとう。
要約筆記者の藤森さん、橋場さん5日間、毎日、本当にありがとうございました。要約筆記だけでなく、お二人の笑顔にも大変救われました。
実は、国連本部の中というグローバルな場所で、三人とも同じ町内に家があったという超ローカルな話題で盛り上がりました。

私たちは、JDFやJDの会議に参加したり、障害者権利条約の勉強をしながら、難聴者のニーズを3つに整理して、英文の要望書を持参しました。この要望書に大きな力を発揮しました。
会議の参加目的、求める内容が絞られたので、動きやすかったですし、各国の障害者団体、政府代表にも説得力があるものになりました。
国連の会議の仕組みや草案の作成される過程、政府とNGOの関係など現地に来て分かることばかりでした。

今回の国連の会議の一番の特徴は政府とNGOの代表が対等の立場で発言していたことです。国連で環境や難民問題でいろいろな会議がありますが、このようにNGOが大きな発言力を持っている会議はないということでした。
外務省の角参事官が、日本政府の立場で難聴者問題をご理解した発言をして頂きましたが、これも全難聴の活動を日本とニューヨークでの活動をご覧になっていただいたからです。
厚生労働省には、今回の活動の報告もしています。総務省にも報告しなければなりません。国際活動する時は前もって綿密に説明し、打ち合わせが必要です。テレコミュニケーションのバリアフリーに関するガイドラインの提案書を各国の障害者団体に配布しましたが、これも事前に了解を頂いています。

これまで、参加した政府、NGOと交渉や説明をした組織、個人は20人を越えます。
フィンランドの国際難聴者連盟の方は会わなかったですが、WFBのアクセシビリティに関する意見を報告した方は、清成さんが3月に英国のNRIB(王立視覚障害者研究所)でお世話になった方でしたし、WFDのリサ・カウピネンさんも何年か前に全日本ろうあ連盟の50周年大会の時に挨拶していましたので、国際的な感覚は普通になりつつあります。


そろそろ、パソコンを閉じます。

高岡@国連NY支部
高岡@全難聴 
ニックネーム 事務局2 at 19:17| 第7回特別委員会

2005年08月06日

ニューヨークからの現地リポート(6日目) 8月5日

細かい内容まで記載していますが、審議の雰囲気をつかんでいたただくためであり、報告書ではないことを予めお断りしておきます。

瀬谷です、

今日も35度と暑い一日でした。

いよいよ今日は19条のアクセシビリティについて
話し合われます。

その前に行われるNGOの会議終了後に清成、瀬谷で文字通訳の明文化などを求めるビラを配布しました。
余ったビラは会議場の入り口に置いておいたのですが、よほど注目を浴びたらしく、帰る頃にはなくなっていました。

高岡理事長は国連大使の謁見に招待され、1時間ほど中座しました。

また、IFHOH理事長のデューガン女史がこの日来場し、我々と共に会議を傍聴しました。

10時を少し過ぎて会議が始まりました。
アクセシビリティの強化のために表現を強くすべきという意見など出ましたが、特筆すべきは 19条と20条(移動の権利)を一緒にすべきというメキシコの案が出、賛否が分かれたことです。
これは個人の移動の権利がアクセシビリティにつながる面がかなり大きいことにあります。
これに対し、イスラエルからは19条と20条を一緒にすると問題が生じる、認識障害者のことを考慮する必要があるという反対意見が出ました。
認識障害の移動の権利の確保が20条において重要な意味を持っているとのことで、最終的に議長より、19条と20条は一緒にすべきでないとのコメントが出ました。

また、アフリカ代表(ケニアか?)から公共だけでなく、民間のサービスについてもアクセシビリティを明示すべきとの意見が出ましたが、これについては賛同の意を表する国が続出しました。

その他、リヒテンシュタインからアクセシビリティは非常に重要な項目なので生存の権利と非差別・平等の権利に次いで位置づけるべきだとの重要な意見が出ました。

その他多くの意見をまとめた後、午後からNGO代表から意見が述べられました。

我々が要求していた二点、
(1)アクセシビリティの対象に放送と通信を入れる。
(2)人的支援の1つに文字通訳を入れる。
が国際障害コーカス(IDC)案に盛り込まれましたが、すべてのNGOがIDC案を支持しました。

この中で、我が全難聴が属しているJDF(日本障害者フォーラム)が、手話が使えない難聴者のために 「speech-to-text interpreter」の明文化を訴えると共に、これが明示されているIDC案を支持しました。

また、この後WDF(世界ろう連盟)の発表があり、手話の他にcaption and teletext interpreter (文字、そしてテレテキスト通訳)の重要性を訴え、IDC案を支持しました。

これは全難聴が積極的にロビー活動を行った成果です。
この会議期間中に全難聴が交渉した主な相手は以下の通りです。
◎IDCアクセシビリティ・ファシリテーター:トーマス・ラガーディア氏
◎政府代表アクセシビリティ・ファシリテーター:セルビア・モンテネグロ政府代表
◎イスラエル政府代表
◎カナダ政府代表
◎世界ろう者連盟(WFD)代表

理事長の外交力には敬服しました。
この他にも日本政府代表、そして日本NGO代表であるJDF関係者も積極的に支援してくださいました。

支援、そして支持してくださった多くの関係者の方々に心から感謝いたします。

この後、作業部会で再検討が行われますが、その時に「文字通訳」、そして「放送、通信」がなくなってしまわないように多方位の活動をしていかなくてはなりません。まだまだ道のりは遠いですが、がんばっていきましょう。

19条の後、20条の審議が行われました。
20条は19条の時にすでに討論されたので、意見はあまり出ませんでした。

ケニアから移動には手段としての「人の移動」と権利としての「移動の自由」の二つに分かれることを念頭に置くべきというすばらしい意見が出されました。

それから、ジャマイカから移動の自由は国際的にすべきとの意見が出ました。

これらについても作業部会で検討されることになりました。

この後、21条の労働の権利に入りましたが、すぐに時間が来たので議長コメントのみで終了しました。

もっと傍聴したかったですが、残念ながら明日帰国しなくてはなりません。

この後の流れ、結果を知りたい方は下記をご覧ください。

みんなのねがい「障害者権利条約を考える」(全障研)
http://www.nginet.or.jp/box/UN/UN.html

「第6回特別委員会」(リハ協)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/index.html

以上で現地レポートを終わります。
ご静聴ありがとうございました。

(国際部長 瀬谷)


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ニックネーム 事務局2 at 16:18| 第7回特別委員会

2005年08月05日

6日目 会議参加を前にして

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本日(8月5日)19条の「アクセシビリティ」では、どういう分野でアクセシビリティを確保するかが協議されます。

その国際コーカスという障害者団体の意見をまとめる事前会議(8月3日)に出席し、放送と通信(broadcasting and telecommunication)の言葉を入れるように提案して、採用されました。
もともと、文字通訳を入れるつもりで参加していたのですが、情報、コミュニケーション、電子取引、屋内外の建物、輸送機関と続き、あれ、放送とか通信がない、次の条文に審議が進んでいたのですが
「ちょっと待ってください、重要な問題を忘れている。放送と通信が必要です」
と発言しました。意見取りまとめ役(ファシリテーターと言います)のトーマス・ラグウォールさんがメンバーに聞いてくれました。
要約筆記者の書いたものを見ると「文章が長すぎるとか後の文章がおかしくなると言っている」と書いてあるので、これは大変と「難聴者はテレビやラジオが聞こえない、電話が出来ない」
と通訳なしで直接言うとうなづいて、「OK、入れましょう」となりました。

この条文では新しい援助技術とか「情報通信技術」という言葉は出てくるのですが「放送や通信」という言葉は出てきません。
そういえば、他の条文にも新しい援助技術というのはたくさん出てきますが放送と通信がありません。

土壇場で、「放送と通信」が入れられたのは幸運でした。
何故、放送と通信の問題が取り上げられていないかについて考えてみました。
放送と通信のアクセス問題に影響を受けている聴覚障害者の参加が少ないこと、発言力が弱いことが問題です。世界ろう連WFDという強力な組織はリサ・カウピネンさんがただ一人毎日参加されています。アメリカのロスリン・ローゼンさんがWFDの立場で来られている他にロシアと韓国から来ています。カナダの政府代表は難聴者のようで、速記タイプによる字幕を見て参加していました。しかし、手話を中心とするろう問題については主張しますが、放送と通信について詳しい人がいないようです。
また、EUやアメリカは、放送と通信のアクセシビリティの確保が制度上も進んでいますが、この権利条約についてはあまり関心がないのか、よくわからないです。
その他の国々は、放送と通信という社会インフラに関わる余裕までないのかもしれません。

条文本文に、放送と通信が残るように働きかけが必要です。
国際難聴者連盟IFHOHのデューガン理事長は本日5日に来られます。

高岡
ニックネーム 事務局2 at 22:12| 第7回特別委員会

2005年08月05日

米国の機器事情リポート 

今回はホテルと国連会場の往復ばかりなのでニューヨークのことをあまり報告できずに申し訳ございません。
そのかわりに、こちらで目にしたちょっとした機器などを息抜きがてらアップしますね。

★夜中の散歩で見つけた公衆電話。メール、インターネット
 ができます。ロンドンではよく見かけましたが、NYでは今回
 撮影した場所以外、まだみていません。


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★カナダ政府代表がうけている情報保障です。

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★ホテルではフラッシュライト等がベッドサイドに用意されています。ドアチャイム用、電話用などなど


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★ドアチャイムです。とってつけたような・・・って実際そうですけど。

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★「FIRE」と書いてあります。火災警報器です。光で教えてくれます。国連にもランプのついてるものだけです。

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★ニューヨークリーグにおいてあった製品の一部です。
   

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清成特派員
ニックネーム 事務局2 at 15:45| 第7回特別委員会

2005年08月05日

ニューヨークからの現地リポート(会議5日目)8月4日


細かい内容まで記載していますが、審議の雰囲気をつかん でいたただくためであり、報告書ではないことを予めお断りしておきます。

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さて、今日(8月4日)の様子です。
第17条の残りと第18条の討議が行われました。

17条では昨日時間切れで発表できなかったNGO代表の残りがコメントを述べました。

その後、議長がまとめに入り、以下のことが挙げられました。
(1)条約のテーマはインクルーシブが核になる
(2)義務とのバランスについては要検討
(3)中身を曖昧にしない
(4)各国の教育を社会全体で考えなくてはならない

続いて18条の「政治生活及び公的生活への参加」に入りました。

ここは作業草案がよくできていたということで表現について もっと強く表現するといった意見以外は、目立った変更の 要求はあまりありませんでした。

この条項の討論で目を引いたのは対象となる障害者の位置づけでした。
当初作業草案の
「障害のある市民が投票あるいは選挙される権利を含む」 について、ニュージーランドが「市民」を「人」に変えるべきとの
意見を出しました。
しかし、
「市民」は日本、イエメン、マリ、カタール、
「人」はEU、カナダ、ノルウェー、ロシア、
と意見が分かれました。

「市民」としたい理由の多くは難民問題が関わっています。
難民を市民とみなしていない国が多く、もし障害を持つ難民が18条の権利で保護されると健常の難民と分けなくてはなくなり、現実的でないという意見でした。

その他、コスタリカが政治参加が世界レベルで保障されるべきという意見を出し、多くの支持を集めました。

以上ですが、明日(8月5日)はいよいよ第19条「アクセシビリティー」です。
どんな展開になるか、お楽しみに。
また、私たちの傍聴も最終日になります。

(国際部長 瀬谷)


写真をクリックっすると拡大します。
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ニックネーム 事務局2 at 15:30| 第7回特別委員会

2005年08月05日

 8月3日 4日目 その2

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今回は細かい内容まで記載していますが、審議の雰囲気をつかんでいたただくためであり、報告書ではないことを予めお断りしておきます。

第17条(教育の権利)は昨日の続きが行われました。
しかし、オーストラリアやEU,障害者コーカス、NGOのSave of Children、WFDなどろう、盲ろう、盲の連合、そしてタイ、さらには一部ですが日本案となんと7つの代案が提出され、討論をまとめるのが困難な状況となりました。

日本案は以下に出ています。
http://www.un.org/esa/socdev/enable/rights/ahc6japan.htm

最初に教育の権利の第一パラグラフの柱書きについて検討が行われました。

◎締結国は、教育についての障害のあるすべての人の権利を認める。
この権利を漸進的にかつ機会の均等を基礎として達成するため、障害のある子供の教育は次のことを思考する。


まず問題になったのがこの条項の対象です。
当初は「子供の教育」となっていました。しかし、前日ケニアが「大人」も対象にするよう主張してから、さらに「学生」と主張する国、またさらに「人(パースン)」と主張する国も出てきました。大方は「人」が優勢でまとまりました。

次に教育のモデルとして「インクルーシブ教育」をもっと強化すべしという意見がノルウェーや韓国から出されました。大方の支持を得ましたが、タイやニュージーランド、イエメンなどはインクルーシブがすべてではないという理由でソフトな表現を用いた方がよいと主張しました。結果としてこの言葉の導入は要検討という扱いになりました。

その他にもサブパラグラフも含めて様々な意見が出ました。
特にサブパラグラフbの「障害のあるすべての人が自由な社会に効果的に参加することができるようにする」は16条の子供の権利に含めるべきという意見がアルゼンチン、インド、コスタリカ、カナダ等から出ました。
が、最終的には継続審議となりました。

次に第2項について、
◎この権利を実現するため、締結国は次のことをする。
a.インクルーシブ教育の選択
b.必要とされる支援の提供
c.初等教育からの排除の禁止

タイより、a.にクオリティ(質の高い)を入れるべきとの主張がありました。多くの国が支持しましたが、EUがクオリティとすると質の高さ低さの問題が出てくるので「エフェクチブ(効果的な)」がベストという主張がありました。

第3項
◎締結国は、一般教育制度が障害のある人のニーズを十分に満たしていない場合には特別のまたは代替的な学習形態を利用可能なものにすることを確保する。

次いで特筆すべき第4項です。
◎締結国は感覚的な障害のある子供が適当な場合には手話または点字の教育を受けることおよび手話または点字で履修することを選択することができることを確保する。締結国は、手話または点字に通じた教員の雇用を確保することにより、感覚的な障害のある学生に対するよい教育を確保するための適当な処置をとる。

これに対し、日本から成人して聴覚を失った人で文字を使ってコミュニケーションをとる障害者がいることを理由に「手話、点字、またはその他のコミュニケーションモード」とすべきと主張しました。
これに対し、アルゼンチンが日本案に賛同しました。
が、議長より手話は「言語」であるため、「コミュニケーションモード」と同等の扱いをしていいのだろうかと疑問が出され、WFD(世界ろう連盟)の意見を求めました。
WFDは「手話は言語」という主張を今まで通りした上で、「手話、点字、【そして】その他のコミュニケーションモード」とすべきとの意見を出しました。

ところが最後にIDC(国際障害コーカス)より点字について、点字は言語ではなく、文章・スクリプトである。点で書いていく。
200年の歴史があるとコメントしました。

このまま継続審議になってしまいましたが、日本の提案が点字の取り扱いに少なからず影響を与えることは必死で今後どうなるか予断を許さないところである。
それから、1つ1つの言葉、表現についてこれだけ深く討論されて行くのを見て、条文の言葉1つ1つの意味をしっかりと正確に把握することの大切さを改めて感じさせられました。
                       
(国際部長 瀬谷)
ニックネーム 事務局2 at 02:59| 第7回特別委員会

2005年08月04日

ロビー活動in国連 8月3日 4日目

高岡です。
8月3日、国連で、全難聴の三人と要約筆記者二人は朝からロビー活動を展開しました。

19条のアクセシビリティと17条の教育についてです。高岡が19条について報告します。

アドホック委員会は今回の条約草案を検討しますが、国際コーカスという各障害者のNGO組織が草案の条文ごとに意見をまとめます。
委員会は前半が朝10時から午後1時まで。後半が午後3時から夕方6時まで開かれます。委員会の前に、国際コーカスが9:00から10:00まで開かれます。

全難聴は、この権利条約に「要約筆記」を明記させたいというのが、目標の一つです。そのために、日本の関係者に確認しながら出来る限りのロビー活動をしています。

19条に全難聴が求める内容の記述をするにはどうしたらよいか、日本代表の方等に何度も相談した結果、国際コーカスの担当者に説明するのが一番良いだろうということになりました。
19条のアクセシビリティのファシリテーターは、リハビリテーション・インターナショナルRIの事務局長のトーマス・ラグウォールさんです。今日(8月3日)の国際コーカス(午前9時から午前10時)の終わったときに、トーマス氏に会って難聴者の要望があると伝えたところ、今は時間がないので10:30からの意見調整のための会合にこられるかと聞かれ、行くことにしました。

17条審議は10時から開始されましたが、会合が行われるまでに、全難聴の要望を的確に伝えるために要約筆記者と時間の許す限り打ち合わせをすることにしました。
なお、瀬谷さんは17条傍聴のためメイン会議室にとどまりました。

時間になり、会場である会議室Cに入室したところ、トーマス氏を含む7名が集まっていました。すでに事情は説明していましたので、通訳2名、高岡、清成の4名を快く受け入れてくださいました。19条草案の語句などを冒頭から確認していく作業に加わりました。あくまでオブザーバー的な立場なのですが、トーマス氏は要所要所で「正さんOKですか?」と確認をしてくださいます。そして、全難聴が要望すべき事項では全員がきちんと耳を傾けてくださいました。言葉だけでは理解できなかったかもしれませんが、今回は実際に要約筆記を利用しながらリアルタイムに会議に参加していたことが、説得力になったようです。

この会合で「要約筆記」に関することが受け入れられるための足がかりはつくれたようです。
ただし、あくまで今後審議していくための事前打ち合わせなので条文審議でもりこまれるかどうかは現時点では未知数です。

しかしながら、条約制定の流れの中で全難聴として直接意見をいえたことは非常に価値があり、なおかつ、ニューヨークにきた最大の成果であるといえます。

ニューヨークをたつのは8月5日(金)のため、審議に参加できるのは明日を含め2日しかありません。現在は17条にかなり時間がかかっており、18条(政治)をすすめ、19条の審議に入るのは金曜以降になるかもしれません。全難聴代表団としては、是非、19条の審議に立ち会いたいと思っています。明日以降スムーズに進む事を願ってやみません。

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写真は各国のろう者との集合写真と国連前にひょっこりあらわれたリスです。リスと遊んでるときにも、その近くにいた車椅子の方と介添えの人と片言会話したり、写真をとったりと、会合以外でも楽しい交流をしています。

疲れはありますが、国連でのロビー活動だけでなく、このような国際交流も楽しめればよいかと思います。

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ニックネーム 事務局2 at 21:48| 第7回特別委員会

2005年08月03日

ニューヨークリーグ視察 8月2日 3日目

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本日は、午後から難聴のためのニューヨークリーグ(同盟)視察に行きました。
このリーグはブロードウェイ50という建物の5階と6階を使っています。

受付ではアミーKボイルさん(一般教育責任者)が出迎えてくれ、その他、コミュニケーション責任者のナンシーJゲラーさん、精神衛生の責任者のアイリーンDマイナーさん、オーディオロジー責任者のエレンPラファーガさんが同席しました。

ヒヤリングテストなどのための防音壁を備えた部屋が大人子供用合わせて6部屋あり、そのうちの2部屋は車いす対応になっています。
補聴器のフィッティング用の部屋も何部屋かありました。
またコミュニケーションセラピーエリアにはオートロジーの診察室やスピーチリーディング(注:元リップリーディングのこと、顔全体の動きを読み取るという意味で、この言葉が汎用されるようになってきたとのこと)用の研修室、心理学者が観察しやすいように作られた子供用の待合室、治療室(生活必需品などをおいて子供の言葉を発達させたり、訓練する)などかなり充実しています。職業訓練室、紹介室もありました。
日本のヒアリングセンターにどうしても取り入れてほしいものばかりです。

アメリカでは福祉サービスを必要とする難聴者が3100万人、つまり10人に一人ということです。65才以上の高齢難聴者は4人に一人ということです。
難聴の基準は特になく、必要とする人にサービスを提供するとのことでした。

難聴の子供の治療にはスピーチセラピストと親と子供が一緒になって行います。
また、子供が普通のクラスに入っていけるように学校の先生にも接し方などを指導します。

ここは、子供だけでなく、大人も対象にし、すべての難聴者を見るもので世界でも初めてのものだそうです。

メンタルヘルスセンターは市の認可を受けて運営されており、難聴としてでなく様々な心の問題に対してサービス提供もしています。
ヒアリングセンターではオーディオロジストがヒアリングテストや人工内耳プログラミングを行う他に難聴についての正しい知識を教えているとのことです。

運営資金は国の高齢者支援事業として、また市や州の基金としてまた企業や個人の支援を経て獲得しています。その他にもゴルフ場で寄付を募ったり、有名人と一緒に夕食を共にできることを宣伝してお金を集めるなど色々と工夫しているとのことでした。

非常に参考になった視察でした。

(国際部長 瀬谷)
ニックネーム 事務局2 at 13:36| 第7回特別委員会

2005年08月02日

国連傍聴日記 8月1日 2日目

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会議第一日目の長い一日が終わりました。

今日の一日はUNプラザホテルに8時半に集合することから始まりました。通訳は国連に日本語用のブースがないため、傍聴席の後ろで送信機を持って通訳するとのことでした。
我々は日本から持ってきたレシーバーを受け取ったのち、国連本部に向かいました。

入ると、空港並みの厳しい手荷物チェックがありました。
その後、登録証の確認があり、写真を撮った後、パスカードを渡されました。

会場である会議室4の入り口は地下にあり、100カ国以上が入るせいか、かなり広かったです。
傍聴席は後方にありました。要約筆記者に前に座ってもらい、我々はその後ろに座って通訳された紙を受け取る形で要約筆記してもらいました。

<1日目討議>
議長はドン・マッケイ氏が務めました。下馬評通りの人物で冒頭のあいさつで
「各々の条項を順番に審議していくが、審議が終わって決定するわけではない。他にもっとよい案、意見があれば最後まで検討していきたい。そして、会議終了後でも意見があれば是非国連にメールしてほしい。
次の会議に生かしたい。そしてみんなの意見が一致した上で決定としたい」と述べました。

副議長は女性で南アフリカのローラさんが選ばれました。

今日は聴覚に関する審議はありませんでした。

予定通り、第15条から審議が始まりましたが、午後は24条bis(付加条項)の審議が行われました。
明日(現地時間2日)は15条bis、16条の審議が行われ、明後日(現地時間3日)が17条(教育)審議の予定です。

15条のタイトルは地域社会における自立した生活およびインクルージョンで、文化的な生活を守る権利を歌ったものです。

この審議におけるマッケイ議長の采配はできるだけ多くの国に意見を言わせて多数意見を中心に据えて少数意見の多数意見との共通点を見いだして融合させて同意を得るというやりかたのようでした。午後の審議も同様の采配を見せておりました。
そしてまとまりそうもない内容はいさぎよくカットして次に回し、よくコーディネーション(調整)するよう指示していました。
この日に限ってはなかなかスムーズに進んでいるなと思いました。

午後はなぜか飛ばして24条bis(付加条項)に入りました。
これは国際協力の条項です。当初24条は文化的な活動、レクリエーション、余暇及びスポーツへの参加という項目
でしたが、障害児者の保護という観点から国際協力の話が出、新たに条項を設けることになりました。

以上、会議1日目の報告でした。
(国際部長 瀬谷)

 
ニックネーム 事務局2 at 19:49| 第7回特別委員会

2005年08月01日

ニューヨークに無事着きました。7月31日 1日目

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みなさま!こちらは日本より13時間遅れてるニューヨークに来ています。
明日からは国連で開催されている、「国連障害者権利条約 第6回特別委員会」傍聴にいきます。

7月31日(土)午後2時に成田空港に全難聴理事長高岡氏、全難聴国際部瀬谷氏、機関誌部清成に要約筆記として羽柴さん、藤森さんが加わり総勢5名が集合しました。
顔合わせと、今回の目的等高岡氏より説明がありました。

日本時間午後5時55分の飛行機にて一路ニューヨークへ。
見送りには事務局小笠原さんがきてくださいました。

ニューヨークまでは約12時間のフライトです。時差はサマータイムもありマイナス12時間。到着は米国時間で17時10分でした。
宿舎になる「イーストゲートタワーホテル」には20時すぎに到着しました。
さすがアメリカというところでしょうか?フラッシュライト等が完備されていました。
今日は旅行記のような報告になりましたが、明日から傍聴が始まるので、条約にからんだ報告ができるかと思います。
(清成)
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