細かい内容まで記載していますが、審議の雰囲気をつかんでいたただくためであり、報告書ではないことを予めお断りしておきます。
瀬谷です、
今日も35度と暑い一日でした。
いよいよ今日は19条のアクセシビリティについて
話し合われます。
その前に行われるNGOの会議終了後に清成、瀬谷で文字
通訳の明文化などを求めるビラを配布しました。
余ったビラは会議場の入り口に置いておいたのですが、よほど注目を浴びたらしく、帰る頃にはなくなっていました。
高岡理事長は国連大使の謁見に招待され、1時間ほど中座しました。
また、IFHOH理事長のデューガン女史がこの日来場し、我々と共に会議を傍聴しました。
10時を少し過ぎて会議が始まりました。
アクセシビリティの強化のために表現を強くすべきという意見など出ましたが、特筆すべきは 19条と20条(移動の権利)を一緒にすべきというメキシコの案が出、賛否が分かれたことです。
これは個人の移動の権利がアクセシビリティにつながる面がかなり大きいことにあります。
これに対し、イスラエルからは19条と20条を一緒にすると問題が生じる、認識障害者のことを考慮する必要があるという反対意見が出ました。
認識障害の移動の権利の確保が20条において重要な意味を持っているとのことで、最終的に議長より、19条と20条は一緒にすべきでないとのコメントが出ました。
また、アフリカ代表(ケニアか?)から公共だけでなく、民間のサービスについてもアクセシビリティを明示すべきとの意見が出ましたが、これについては賛同の意を表する国が続出しました。
その他、リヒテンシュタインからアクセシビリティは非常に重要な項目なので生存の権利と非差別・平等の権利に次いで位置づけるべきだとの重要な意見が出ました。
その他多くの意見をまとめた後、午後からNGO代表から意見が述べられました。
我々が要求していた二点、
(1)アクセシビリティの対象に放送と通信を入れる。
(2)人的支援の1つに文字通訳を入れる。
が国際障害コーカス(IDC)案に盛り込まれましたが、すべてのNGOがIDC案を支持しました。
この中で、我が全難聴が属しているJDF(日本障害者フォーラム)が、手話が使えない難聴者のために 「speech-to-text interpreter」の明文化を訴えると共に、これが明示されているIDC案を支持しました。
また、この後WDF(世界ろう連盟)の発表があり、手話の他にcaption and teletext interpreter (文字、そしてテレテキスト通訳)の重要性を訴え、IDC案を支持しました。
これは全難聴が積極的にロビー活動を行った成果です。
この会議期間中に全難聴が交渉した主な相手は以下の通りです。
◎IDCアクセシビリティ・ファシリテーター:
トーマス・ラガーディア氏
◎政府代表アクセシビリティ・ファシリテーター:セルビア・モンテネグロ政府代表
◎イスラエル政府代表
◎カナダ政府代表
◎世界ろう者連盟(WFD)代表
理事長の外交力には敬服しました。
この他にも日本政府代表、そして日本NGO代表であるJDF関係者も積極的に支援してくださいました。
支援、そして支持してくださった多くの関係者の方々に心から感謝いたします。
この後、作業部会で再検討が行われますが、その時に「文字通訳」、そして「放送、通信」がなくなってしまわないように多方位の活動をしていかなくてはなりません。まだまだ道のりは遠いですが、がんばっていきましょう。
19条の後、20条の審議が行われました。
20条は19条の時にすでに討論されたので、意見はあまり出ませんでした。
ケニアから移動には手段としての「人の移動」と権利としての「移動の自由」の二つに分かれることを念頭に置くべきというすばらしい意見が出されました。
それから、ジャマイカから移動の自由は国際的にすべきとの意見が出ました。
これらについても作業部会で検討されることになりました。
この後、21条の労働の権利に入りましたが、すぐに時間が来たので議長コメントのみで終了しました。
もっと傍聴したかったですが、残念ながら明日帰国しなくてはなりません。
この後の流れ、結果を知りたい方は下記をご覧ください。
みんなのねがい「障害者権利条約を考える」(全障研)
http://www.nginet.or.jp/box/UN/UN.html 「第6回特別委員会」(リハ協)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/index.html 以上で現地レポートを終わります。
ご静聴ありがとうございました。
(国際部長 瀬谷)
